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二拠点生活について

北海道と東京の二拠点生活(デュアルライフ)を始めました。

 

デュアルライフとは都市と農山漁村が双方向で行き交うライフスタイル。二域居住。

グリーンツーリズムのうち長期間、あるいは反復的な滞在を行うもの。 滞在型市民農園セカンドハウスなどで継続的な生活の拠点とすることを指し、一時滞在とは区別される。和製英語-Wikipedia より引用

 

デュアルライフって耳慣れない言葉ですが、この生活スタイルは今に始まったことではありません。

 

例えば夏の間だけ別荘で暮らすのもデュアルライフの一種と言えそうですし、「おさるのジョージ」でも、ずいぶん前から黄色い帽子のおじさんが田舎にセカンドハウスを持ち、二地域で暮らす様子が描かれています。

 

ただ最近東京にいて思うのは今になって都内に暮らす自営業者、フリーランサー、ノマドワーカーを中心にそんな生き方が広まっているように感じます。

 

そこで今回は二拠点生活について書いてみたいと思います。

 

二拠点生活はじめました

ぼくの現在の拠点はふたつ。北海道と東京です。

 

北海道には北見市に実家がありますが、だいたいキャンプしてます。

 

つまりテント暮らし。

 

だって、せっかく近くに自然があるんだから生きているうちに味わい尽くしたいですよね。

 

 

ここのキャンプ場は人が少なくて、自分の店のある中心街からも車で30分くらい。

 

さらに無料。ここは穴場です。

 

ここから街までの通勤風景はこんな感じで、よくキツネや鹿と遭遇します。

 

熊とはまだあったことがないけど、その辺にいるらしい。遭遇しないことをいつも祈っています。

 

 

そして東京。

 

こちらでは絶賛部屋探し中で、今は神保町や高田馬場に住んでいる先輩の家でお世話になっています。

 

▲高田馬場にある人気シーシャカフェ「ばんびえん」の亮さんにもお世話になっています。愛フェレット(?)のスキヤキくん。めっちゃかわいい。

 

はい。

 

僕は生涯、神保町と高田馬場には足を向けて寝ることはできません。

 

(先輩方、ありがとうございます!!)


昨年までは、北海道を拠点にして3ヶ月に1度のペースで東京に数週間滞在するという感じだったんですが、二拠点生活を始めてからは(店がオープンしたばかりということもあり)月あたまから中頃までの3週間が東京、月末の1週間が北海道という感じの生活リズムです。

 

今後は徐々にもう少しリモートワークの割合を増やして北海道に長めに滞在したい(地方創生案件の仕事をやりたい)のと、京都や宮崎の企業・自治体様ともWebマーケティングや場づくりの案件で継続的な仕事が考えられそうなのでそちらへの出張も徐々に増やしていき、場合によっては拠点を持ってもいいかなと考えています。もちろん海外についても同様に考えています。

 

 

増える地方移住者

デュアルライフとも言われる二拠点生活ですが、それについて語るまえにまずは東日本大震災以降に(インフルエンサーを中心とした)東京から地方へ地方移住した方々について語った方がいいのかもしれません。

 

例えば、日本のトップブロガーであるイケダハヤトさんは「子育て」「保育」をきっかけに2014年6月に高知県・高知市に移住。さらに翌年6月には高知市からさらに山奥の限界集落・本山町に移住しました。ブログ名も「ihayato.news」から「まだ東京で消耗してるの?」と改め、高知の山奥で東京にいる時よりも高い年商を稼ぎ出しながら「まだ東京にいるの?」と都内で疲弊する若者たちを煽っています。(笑)

 

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▲高知に移住したイケダハヤトさん(https://liginc.co.jp/189855より)

liginc.co.jp

 

他には、ジャーナリストの佐々木俊尚さんが2011年の東日本大震災をきっかけに、今後起こるかもしれない首都直下型地震の可能性を考え、東京と軽井沢での二拠点生活を始めました。

 

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▲軽井沢にも拠点を構える佐々木俊尚さん(http://www.montblanc.com/ja-jp/discover/blog/toshinao-sasaki.htmlより)

 

佐々木さんが軽井沢にした理由は

  • 新幹線で1時間なので、近い。車でも2時間半。
  • 東京から来る人で産業が成り立っている街だから、よそ者に優しい。
  • 東京の感覚に近いパン屋さんや肉屋さんなどのお店が多い。
  • 冬は寒いけれど、豪雪ではない。


佐々木さんは「飛行機ですぐだからいっそ仙台や北海道がいいんじゃないか」と考えていたそうなんですが、大きい犬を買っているからという理由で車で移動できる場所にしました。ちなみに現在は画家である奥様の仕事の関係で福井にも拠点を構え、三拠点生活をしている、とのこと。

 

イケダ、佐々木両氏の他にも震災以降、家族で地元に移住した方たちを何名か知っています。その中にはもちろん、それまでの東京での仕事をすべて辞め北海道で新たな仕事を始めた方もいますが、佐々木氏のようにフリーランスで仕事をしている方が東京での仕事を辞めることなく、あくまでもリスク回避のための場所として第二の拠点を構えたという例が、二拠点生活者の増加に少なくない影響を与えているのではないかと考えています。

 

僕は2011年には北海道にいたので、逆に「もう東京行く必要ないかな」「東京よりも海外がいいな」なんて考えていましたが、やっぱり東京は東京で面白い出会いがありそうだったので、第二の拠点をまずは東京に構えることにしました。(そしてやっぱりいい出会いがありました)

 

思っていたよりも多かった二拠点生活者

最近のインフルエンサーの動きをネットで追っていて、地方移住や多拠点生活の人が増えてきたような印象を抱いていたんですが、実際に東京にきて人と会って話をしていると思っていたよりも二拠点生活が浸透してきていることに驚きました。


僕が東京で出会った自営業者やフリーランサーの方々の5割が多拠点生活者と言っても言い過ぎではないくらい。中には佐々木さんのように夫婦で二拠点生活をされている方もいました。


それぞれ京都、長野、宮崎、札幌など、拠点を構える先はさまざま。
多拠点生活者が少しずつではあるけれど増えていることを強く感じています。

 

なんで増えてる?二拠点生活者

なぜ二拠点生活を始める人が増えているのでしょうか。

その理由は大きく分けて社会、制度、テクノロジーの3つの流れの影響が大きいと考えています。

 

1. 社会

3.11以後の地方移住

 

2. 制度

地方創生にかかる各種制度の成立


3. テクノロジー

ITの発展と職の多様化

 

1. 社会

二拠点生活を始めた人たちのなかには先出の佐々木俊尚さんのように「3.11をきっかけにして地方移住を決めた」という人たちがいます。東日本大震災を現地で経験したわけではないにせよ、ある種のショックを受けた人は少なくないでしょう。

 

「いつか東京にも首都直下型地震がくるのではないか」と考えて、地方に移住した人は二拠点生活者だけに関わらず一定数の人がいます。しかし、東京での仕事持っている人は東京を離れるわけにいきません。なので東京で仕事はしつつ、リスクヘッジとして地方にも拠点を構える選択になるのだと思います。

 

2. 制度

「制度」ですが日本政府も震災以降「地方創生」と称して、地方の活性化に力を入れています。具体的にいうと、地方創生推進交付金(まち・ひと・しごと創生交付金)と称したお金を各地方公共団体に出しています。

 

その交付金を利用した事業の一旦を担うために都市部から一部のフリーランサーやクリエーターが定期的に出向いており、それもまた多拠点生活者が増える要因のひとつです。

 

3. テクノロジー

テクノロジーの発達によってリモートワークが可能になりました。それによって、パソコンさえあれば仕事ができるリモートワーカー、ノマドワーカーが特定の場所に縛られることがなくなりました。

 

そんなリモートワーカー、ノマドワーカーのなかにも多拠点もしくは、拠点すら持たずに(旅をしながら)仕事をしているケースも。

 

近年はGoogleをはじめとする企業が仕事で使えるアプリやツールを多く出しているので、遠方にいても十分仕事ができてしまうわけです。

 

bizhint.jp

 

都市と地方の違い

二拠点生活は都市と地方のそれぞれの強みを活かせるようにすることで、生活にとても良い影響を生みだします。

それについて考えるためにまず、都市と地方の違いを並べてみましょう。

 

  • 都市は人口が多い、地方が人口が少ない
  • 都市は機会が多い、地方は機会が少ない
  • 都市は情報が多い、地方は情報が少ない
  • 都市は平均年齢が低い、地方は平均年齢が高い
  • 都市は流動人口が多い、地方は流動人口が少ない
  • 都市は利便性が高い、地方は利便性が低い
  • 都市は土地が狭い、地方は土地が広い

 

他にも「地方はエスタブリッシュメントの力が強く、都市には強い非エスタブリッシュメンともいる」などの意見がありました。エスタブリッシュメントは既存体制と訳されたりしますが、その人曰く「地方は役所や地銀など昔から続くいわゆる体制側が強く、民間から新しい強者(オピニオンリーダー)が生まれにくい」と言っていました。

 

確かに地方にはその色が強いような気もしますが、それもインターネットによる情報革命によって地方でも少しずつオピニオンリーダーが生まれやすい環境が整ってきています。

 

それらを踏まえて考えると、二拠点生活はそれぞれの強みと弱みのいいとこ取りをできる生活だと言えます。

 

つづく(最終更新:2017年8月14日)

・幸福な二拠点生活を送るコツ

・今後の計画

 

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▲noteでも書いてます。