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まちを活かす“個人”の力 -木下斉×広瀬郁 トークセッション

http://peatix.com/event/271244/view

今日は上記のイベントに参加してきた。

場所は神田「HASSO CAFFE with PRONTO」。

 

広瀬さんと木下さんがそれぞれヨーロッパの先進事例を見てきたらしく、本の出版記念も兼ねた、その報告会的なイベント。 

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まず、広瀬さんの話

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広瀬 郁(ひろせ いく)

プロジェクトデザイナー、株式会社トーン&マター代表、NPOピープルデザイン研究所理事。建築学を専攻後、外資系経営コンサルティングファーム、不動産企画開発会社に勤務。ホテル「CLASKA」では総合プロデュースを担当。独立後は、事業計画とクリエイティブの融合を目指し、施設・まちづくり・都市計画を中心に、プロジェクト自体をデザインする企画業務に参画。企業・行政などの「組織」と才能ある「クリエイター」のコラボレーションを生むチームを組成し、多岐にわたる新奇性の高いプロジェクトを推進中。著書に『建築プロデュース学入門』『ブリッジング―創造的チームの仕事術』(日経BP)がある

 

これからは組織とクリエイター(才能ある個人)が組む必要性が高まっている。

今回の本では組織側の人材から外部へと働きかける立ち位置で整理した。

 

これまで日本は人口ボーナスで経済成長を遂げた。

 

  • 変化→安定
  • 創造→定型

 

本田宗一郎SONYの井深さんは、あくまでもイノベーション(変化・創造)を求めてきた。

そのおかげで、安定・定型の時代が長く続いてきた。

 

なのでこれからの日本では、

 

  • 安定+変化
  • 定型+創造

 

が必要。

 

今ある安定・定型からふたたび変化・創造を求めて行く必要がある。

 

そこで、プロジェクトオーナーとプロジェクトチームがダイレクトな関係で繋がって行くことが大切になる(外注ではだめ)。

 

小さな組織を作る。そのほうが動きやすい。

 

  • プロセス
  • 常識
  • 文化

 

これらを変える。

そしてそれは、まちづくりにおいても同じ。

 

公と民の連携という流れにおいては個人のチカラが重要。単に制度だけの話ではない。

 

まちとアーティスト

最近、ヨーロッパに行っている。そこで面白かった話。

 

10年に1度夏の間だけ開催されるのアートイベント。

同じディレクターがやってる。

招待されたアーティストは開催2年前から作品の置かれるまちの風景や歴史、都市のなりたちや問題などをあらかじめリサーチする。

シンポジウムなどを行い、アーティストは住民の町や芸術に対する考えを理解し、住民はその作家の作品の意味や芸術に対する考えを理解する。

 

プロジェクトについて画像を見せながら説明。

以下、概要。

 

  • ハコのなかではなく、街全体がアート空間
  • 公園だったり、川だったり、銀行だったり
  • いろいろな有名無名様々なアーティストが参加
  • スタッフは大学生のインターン

 

このプロジュエクトが訪れた人たちと地元民のコミュニケーションのきっかけにもなっている。

 

木下さんの話

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木下 斉(きのした ひとし)

一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事一般社団法人公民連携事業機構理事、内閣官房地域活性化伝道師。高校時代に全国商店街による共同出資会社の初代社長に就任し、地域活性化につながる事業開発、関連省庁・企業と連携した調査研究事業を立ち上げる。このときの経験から、補助金依存と非成果主義に陥った日本のまちづくりに疑問を持ち、経営手法を用いるまちづくりを志す。現在、札幌市や熊本市のような政令市から、岩手県紫波町のような小さな町まで全国各地でまち会社の事業開発を推進。著書に『稼ぐまちが地方を変える』『地方創生大全』『まちづくりの経営力養成講座』など

 

日本のアートイベントって、とりあえず有名な芸術家を監督にして、その芸術家が可愛がっているアーティストを読んで、まちの人はよく知らないってパターンが多いですよね。札幌とか。

 

市民との対話がない。

 

日本のまちづくりの問題点って、スキームばっかり言う。「実行委員をどうつくるか」とか。

 

ここに「カフェをつくればいい」とかっていうんだけど、スタバ呼んできたり(笑)。

 

まちづくりとは、アセットマネジメント(不動産経営)である

重要なことは「誰が担当するのか」。

そこで優秀な人にやってもらうために、どのような経営をするのかということを考えよう。

地方創生ってよく言うけど、地方はそれなりにやってて、千代田区、中央区とか案外都内のほうが弱い。

 

地方でいえば、札幌とかは何の意味もない馬鹿広い駐車場とかつくったけど、これをどうするかってことを考えてる。

通過交通って害悪。

客でも何でもない奴が真ん中を通るのはやめよう、と。民と公が一緒になってやっている。

 

ヨーロッパ行ってきた

最近は年に1回はヨーロッパに行ってる。

今回はボルドーにいって内田さんという、ワインを作っている人の話を聞いてきた。

 

小さい町って不利だって言われているけど、人口が減るのは決して悪いわけではない。

小さい自治体、商売、家族経営だってやり方はある。

 

もともとこの町は石材、石を切り出して売ることで儲けてきたが、これ以上石を売ると地盤がまずいのでワインをつくろう、と。

 

日本はどこでも「薄利多売」でやってるけど、小さいところでちゃんと作っているならむしろ高く売るべき。

 

ヨーロッパが面白いのは、必ずどこかで栄華を極めた時代があって、そのあとで衰退してきた流れがある。そんな歴史があるまちには、これからの日本が参考にすべきところがある。

 

フライブルグなど、20万人くらいの規模の都市でも面白いことをやっている。

農村部は住民が主体になって公共住宅にしたり。

 

さらに「公共交通を盛んにするためには、車の利用者にとって不便にするべきである」という考えで、広い駐車場は郊外にあって真ん中はバスなどの公共交通が発達している。

 

ふたりのトークセッション

広瀬(以下、広):ヨーロッパとかいくと豊かだなって思う。イタリアにはスタバとかないし。小商いがちゃんと成立してる。家族経営の店とかいっぱいあって。

 

木下(以下、木):チェーン店って本当ない。生活協同組合が一番でかいくらいで。日本ではあんまりそういうものが評価されないよな、ってのはあると思う。「もっとでかいところを」って求めちゃって。ちゃんと地域にお金が残るようにまちづくりをしたほうがいい。

 

人口って数が重要視されてるけど、質が大切

木:日本はインフラより、もっとコンテンツに注力していったほうがいい。サンセバスチャンみたいに料理の学校作るとか。

 

広:若い人がなんかやろうとしてたら「支援しよう」とか、そういうのが必要だよね。

 

木:去年、網走行ったんですよ。そしたら、網走市長が「刑務所の空き家問題がある」と(笑)。

 

木:網走市としてはそこから固定資産税をもらっているから、それもある意味主力産業なんだけどそれが縮小しては困る、と。他にも「流氷がこない」とかね。ぶっちゃけ、海鮮丼なんてどこでも食えるんだから他の目的がないと、どれだけインフラが整ってても人はこなくなる。ちゃんとターゲット層を決めて、そこに向けたまちづくりをやっていかないと。「テレビでた」とか「新聞にとりあげられた」みたいな中身のない成果ばかりが評価されて、面白みのないコンテンツが増えているけど、それは避けたほうがいい。だから、人が訪れた数とかはどうでもいい。貧乏人が100万人きたら、むしろ迷惑だし。「インフラだけ使われて、全然お金落ちませんでした」みたいな結果にもなりうるからね。これって結構深刻で。観光では「富裕層呼ぼう」っていうけど、みんな富裕層がどんな生活してるか知らないんですよ。ネットワークなくて。富裕層の友達がいない。だから自分たちがアプローチできる顧客ってのをちゃんと考えて、そこに向けたサービスを作っていかないと。

 

広:町の人って案外、自分たちの魅力をわからないんですよ。僕みたいな東京っ子からしたら蟹って聞いただけで喜ぶのに、いざその町に行ってみたらデミグラスソースのハンバーグがでてくる、みたいな(笑)。 

 

というわけで、これから懇親会なので続きはまたそのうち。

気になった方はこちらの書籍もどうぞ。