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世界が注目する23歳の料理人 ジョナ・レイダー。彼がつかう魔法の調味料とは

 

面白い記事を読んだ。

 

wired.jp

 

今、世界的に注目されている23歳の料理人がいる。

 

ジョナ・レイダー。

 

学生寮で仲間に振る舞っていた料理が好評で人気を博し、いつの間にか“プロ”として多くのファンを抱えるようになった人物。 

 

「レストランに行くと、言われた通りの席に座り、注文し、料理が出てきたら食べ、お金を払って帰る。店はお客に頭を下げて、なんでもリクエストに応える。

 

大勢の人が集まる場所なのに、何のインタラクション(交流)もない。もっと自由で、透明性の高い体験ができる場所がほしいと思ったんだ」

 

レイダー氏が指摘するように、現代の多くのレストランにはインタラクション(交流)がほとんどない。

 

レストランだけではない。小売店だってそうだ。

 

そんな時代だからこそ、ジョナ・レイダーの方法は際立つ。

 

果たして、僕らが彼から学べることはなんだろう。

 

 

入る、選ぶ、食べる。

1組の男女がレストランに入ってくる。

 

ウェイターがその男女を席に案内する。

 

メニューブックを差し出す。

 

二人はそれを眺め、何を食べるかを選択し注文する。

 

「スプリッツァーを2つ。それとシーザーサラダにアンチョビと白菜のパスタ。あと大山鶏のタリアータをひとつ」

 

ウェイターは注文を受け、それを厨房にいるコックに伝える。

 

コックは自慢の腕を振るい、見事な料理を作る。

 

ウェイターはそれを二人のもとに運び、二人はそれを口に運ぶ。

 

いくばくかの時間をかけて酒とその料理は平らげられる。

 

空腹を満たした彼/彼女らは、勘定を払って外にでる。

 

「ありがとうございます。またお越しくださいませ」

 

素晴らしいレストランだ。

 

 

しかし、ジョナ・レイダーは少し違う。

 

ピスでは、ゲストはディナーの始まる1時間ほど前にやってくる。住所は公にされておらず、予約時に知らされる。玄関には鍵が掛かっていない。

ドアを開けて中に入ると、中庭に通され、まずはハーブを摘む。その日の料理に使うものだ。それから、冒頭のようにドリンクを片手にスナックを食べ、リラックスしたところでディナーが始まる。照明は薄暗く控えめで、ダイニングにはデンマークの家具デザインの巨匠、ハンス・J・ウェグナーの椅子が並んでいる。

 

一体、何が違うのか?

 

インタラクションという名の「調味料」

レイダー氏の提供するサービスには、いくつか変わったところがある。例えば、

 

  • 住所が公にされていない
  • ハーブを摘まされる
  • 食事のまえに参加者同士で交流をはかる

 

正直に言って、とても面倒くさそうだ。

 

  • 住所が公にされていない →非常識
  • ハーブを摘まされる →めんどくさい
  • 食事のまえに参加者同士で交流をはかる →いらないw

 

しかし、その非常識さこそがレイダー氏の肝となる。

 

なぜか。

 

それは、そこに交流が生まれるからだ。

 

インタラクション。

 

つまり交流こそがただの食事を、スペシャルな食事にする。

 

kotobank.jp

 

ということは、世界が注目するレイダー氏の料理の面白さは料理の内容だけでなく、その料理を含む食事の流れそのものにもある、と言える。

 

「食事をとる」という行為そのものに、インタラクションという名の「調味料」を加えているのだ。

 

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ここから得られるヒントは大きい。

 

具体的なやり方は、レイダー氏の通りでなくても良い。

 

いわゆる「業界の常識」から一歩身を引いて、そこに新たな「おもしろ味」を加えることによって、お客様に新しい価値を提供することができるようになるのではないか。

 

インタラクション(交流)を加えるという発想から、レイダー氏の料理がお客様にとってのスペシャルになったように・・・。

 

魔法のスパイスをどうやって、自社のサービス、商品に組み込んでゆくのか。

 

そんなことを考えながら、日々の仕事に当たってみるのも面白いかもしれない。