「人生には三つの坂がある」と十代のころに言われたことがある。「ひとつは上り坂、もうひとつは下り坂。そして、最後は “まさか” だ・・・!」もちろん、当時の僕はこれをただのダジャレとして受け取ったんだけど、今になってみて「たしかに、そのとおりだなあ」と思うことがある。つまり人生には予想もしなかったことが、------その良し悪しはべつとして------起こるのだ。そして、その出来事がときとして、その人の人生をドラスティックに前へと押し進める(あるいは次のステージへと押し上げる)。これだから生きることはやめられない。