日記

在家のまま禅を学んでいます

君の街

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神戸・淡路島での仕事が終わった。淡路島から徳島・池谷駅まで車で送ってもらい、香川・高松駅に向かう特急電車のなかで今これを書いている。池谷駅は[いけのたにえき]と発音するのだけど、静かな住宅地と水田に囲まれた単線が乗り入れる、眺めているだけで優しい気持ちにさせてくれる小さな無人駅である。

 

今夜は高松市内に1泊して、明日はフェリーで瀬戸内海の女木島(鬼ヶ島)、男木島、直島へと渡る。瀬戸内では瀬戸内国際芸術祭の〈夏会期〉を観てまわる。瀬戸内国際芸術祭(略して瀬戸芸)は、岡山と香川の両県に跨る現代アートの祭典で、トリエンナーレ形式で2010年から3年に1度の頻度で開催されている。

 

5月に行った〈春会期〉では、直島と豊島をまわった。これまでいわゆる現代アートとは(たぶん)真正面から向き合ったことがなかったので、とても新鮮な時間だった。安藤忠雄、草間彌生、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリア、内藤礼、クリスチャン・ボルタンスキー。それぞれの作品についてどう感じたか、ここではあえて述べないけれど、いずれにしてもよい時間だった。

 

現代アートは、いま生きているアーティストが、私たちがいま直面している時代のさまざまな断面を作品に反映させている、という点から、私たちに多くの示唆を与え得る可能性を秘めている。

 

瀬戸芸の展示は岡山、香川、瀬戸内海の島々に点在しているので、短いスケジュールのなかでは到底すべてを観られるわけではないけれど、のんびりと観てまわるつもりだ。明日からが楽しみ。

 

今夜は高松市内のシーシャカフェで一服してから、神戸の友人たちが教えてくれた「一鶴」という骨付鳥のお店に行ってくる。そして明日は、朝から讃岐うどん。じつは「香川で讃岐うどんを食べる」というのが今回の旅のなかで、いちばん楽しみなことかもしれない。