日記

在家のまま禅を学んでいます

台湾出張3日目

0532起床、坐禅一炷。

熱いシャワーを浴びて、体にまとわりついた汗や油、その他の汚れを落とす。昨夜もソファで眠ってしまい、さくらこちゃんが「風邪をひくからベッドで寝なさい」と起こしてくれ、やっとベッドに潜り込んだ。夜も眠いし、朝も眠い、なんなら昼も眠い。台湾ではずっと眠い。疲れが溜まっているのか。

 

昨日は朝10時に台南出身のリンくんがエアビーまで車で迎えにきてくれ、みんなを乗せて台湾北部の海岸まで運んでくれた。なぜ海岸まで行くのかというと、今日からの展示で使う「とあるもの」を海辺で拾うためだ(ここでは「とあるもの」とまでに留めておく)。

 

うだるような蒸し暑さのなか、台湾の海岸で「とあるもの」を拾い終えた僕たちはその場を後にし、リンくんの通っていた淡江大学までいき、その近所にある食堂で昼ごはんを食べた。初日の夜に食べたような台湾料理が中心で、どのメニューも美味しかった。その後、リンくんの知り合い(?)のコーヒーショップへ行き、みんなでコーヒーを飲む。

 

続いて「水盤(すいばん)」探し。今回の展示ではいつもの小卓ではなく、今回のために考えた方式でお茶を吸ってもらう。見た目がおもしろいので、ぼくやOchillのInstagramをぜひみてもらいたい。そのうちストーリーなどにアップされると思う。

 

話が逸れたが、友人のみさちゃんがくれた「台湾」というGoogle Mapのリストが、昨日の水盤探しに役に立った。彼女がつくったリストは膨大な情報量で、お茶屋や漢方屋の他に飲食店や雑貨店などもある。そのなかに器が置いてありそうなお店がいくつかあり、「地衣荒物」という店もその中のひとつだった。日本ではあまり見かけないお香や古い器など、瀟洒な調度品が並ぶ店内を抜けて、窓から覗いてみえる中庭に無造作に置かれていた直径60cmほどの水盤を発見した。それは売り物ではなかったが、リンくんに交渉をお願いすると、スタッフさんがオーナーさんに連絡をしてくれ、なんとか僕らはそれを展示のあいだだけ借りることができた。

 

無事に水盤をゲットした僕らはクタクタになってエアビーへと戻る。海岸で集めてきた「とあるもの」と水盤を洗う。そうこうしているうちに高雄(台湾の南部)に暮らす僕の友人Joshが僕らのエアビーを訪ねてくれた。Joshは10年前にいわしくらぶ北見本店がエアビーを実験的にやっていたときのお客さんだ。つまり僕らが再開するのも10年ぶりとなる。

 

と、ここまでが昨日の振り返り。今日はこれから展示会場へ向かって会場設営。さて、どんな空間になるのか。

 

メモ

・禅は宗教ではなく方法?

・東京に暮らす貧困層の若者たちが「寝る」以外の休日の過ごし方をどのように確保すればよいのか。「寝る」で体は休まるが、心はどう休めるのか。