日記

在家のまま禅を学んでいます

和知

0730起床

昨夜はヨギボーに座りながら眠ってしまったらしい。腰から下を床に投げ出した状態で目が覚めた。洗面所では数日前から遊びにきているゆかちゃんが、僕より少しだけ早く起きて顔を洗っている。昨日は京都市内から北西に車で90分ほどのところにある京丹波町・和知(わち)にいる石黒夫妻の工房にお邪魔した。山々に囲まれた自然豊かな和知の集落にある工房は、もとは古い農業用倉庫だったそうで、正面を白い枠の大きなガラス窓とガラス扉で埋めている。ガラス窓の向こうから木の枝の合間を縫った太陽光が差し込んでいて、無造作に並べられたふたりの作品を優しく照らしていた。鹿の “皮”を使った石黒幹朗さんの作品をInstagramで発見してから、僕もキルタもすっかりファンになってしまい、去年代官山で行われた合同展に足を運んで話したのが最初。それから京都で数回会ううちに、落散のために作品を作っていただけることに。その作品は現在、落散の玄関にランプシェードとして存在している。あまり目立たないように天井にくくりつけられているが、よくみると異様な存在感を放っていて、築100年を超える町家の玄関に不思議な温かみを添えている。今回の訪問の目的は、かねてから念願であった石黒さんの工房をみせてもらうこと、そして最近の石黒さんの作品を見せていただくことが主であった。幹朗さんのパートナーで自身もまた “革” の作家であるYOSHIE ISHIGUROさんも一緒に僕らを迎えてくださって、明るい工房に立ちながら座りながら2時間ほど話した。キルタは幹朗さんと、ぼくはずっとYOSHIEさんと話していた。YOSHIEさんは少年のようなまっすぐな目をしていて、話しやすい人だった。ぼくも最近やっと作家的な生活が話の詳細までは書かないけれど、結果的にぼくの作家としての活動を通して生まれてきた疑問を、作家としての大先輩であるYOSHIEさんに話しを進めるうちにするすると解けていくような時間であったことは記しておきたい。とてもありがたい時間だった。その後、僕らは和知を後にして再び京都市内に戻るのだが、その道中車を運転しながらこれからのことを色々と妄想した。前向きな夢を今一度膨らませられたような気がして、とても良い一日だった。

 

メモ

直感を信じる

直感を頼りに制作する

そのときの興味を信じる

興味から広げていくのはいいこと