勉強について

「勉強がしたい」

はっきりとそう思ったわけではなかった。だけど、結果的に勉強をしている時間が一番心地よかった。学生時代の話ではない。ここ最近の話だ。昨年末に落散(らくさん・京都に新しくつくった拠点)の工事が終わり、京都に越してきたのが一月。そこからだんだんと “学びたい欲” が強くなっていった。この十数年、忙しさにかまけて誤魔化して溜めてきた勉強への意欲が、堰を切ったように溢れ出した。手当たり次第に本を買い、観たい動画をみ、気になった言葉は次々とノートに書き出していった。元々勉強の要領がよいわけではない。だから、とにかく楽しめるように工夫すること。そして、勢いをつけてやること。この二つがぼくの勉強に対する基本的なスタンスだ。そのために本もあえてひとつの読み方に絞らず色々試したし、ノートを気分によって使い分けたりした。「たのしい」と思えることを最優先した。それにしても、ここまで貪るように本を読むのも久しぶりだ。丁稚時代以来。ぼくの潜在意識が、新しい情報を溜め込むことを求めているのかもしれない。冬眠前のヒグマがたくさんの食料を摂取するように。はじめの頃は自然、植物。そこから禅、茶の湯。そして仏教全般、芸道。今はとにかく知らなかったことを知ることが何より楽しい。