醒めてみる夢

今日の京都は晴れ。

 

午前中に東京から客人があり、ぼくらのつくっている場所のご案内をさせていただいた。普段は、午後からしかお客さんは入れていないんだけど、午前中に落散を案内するのもいいなと思った。

 

それが終わって裏の厨房で片付けをしていると、ガラス扉の向こうから差しこむ正午特有の陽の光をみて、頭のなかでとある妄想が立ち上がった。

 

朝日。ケトルから立ち上がる湯気。店内に充満するコーヒーの香り。タバコの煙。ぼくは今、喫茶店のマスターとしてカウンターに立っている。古びたレトロな喫茶店。

 

基本的にはモダンなデザインで統一されているけれど、とくに和の感じもない。その裏にじつはちゃんと茶の湯の精神が張り巡らされている。わかる人にはわかる、くらいの感じで。そんな妄想を頭のなかで巡らせた。実際、そんな未来も悪くない。

 

そして、それはいまと地続きだ。もちろん仮にズレてしまったとしても、いこうと思えばいずれそこへいける。

 

今は表(裏)をやっているが、おそらくいずれは裏(表)にいく。結局それらは背中合わせだから、どちらからやってもいいのだけど、いまは京都でちゃんと作法や振舞いを身につけるのが良いとおもう。

 

朝から外にでるといいことがある。